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左から：なかねかな、岡田浩暉、spi、村川絵梨、望海風斗、
福原みほ、sara、駒田一、内海啓貴、眞鍋卓嗣(演出)

まずひと言ずつお願いいたします。

望海風斗(以下、望海) 誰もが知っている大好きな作品に出演させていただき、ディーナ役を演じさせていただくこと、本日、素敵な衣装を身に着けて皆様の前で歌を披露させていただき、少し実感が湧いてきました。これから初日まで、出演者の皆さんと一緒にこの作品を深めて最高の舞台をお届け出来ますよう、日々お稽古に努めて参ります。

福原みほ(以下、福原) 『ドリームガールズ』は小さい頃から好きな作品だったので、私自身初のミュージカルでエフィ・ホワイトを演じさせていただけることを嬉しく思います。難しい作品ですが今からたくさん練習して初日を迎えたいと思っております。皆さんと一緒に頑張って参ります。

村川絵梨(以下、村川) 今日この状況を目の前にして、まさに夢のようだなと思いながら、歌わせていただきました。(制作発表でも)こんなにたくさんの方がいて、私の周りの皆様からもとても期待が高いミュージカルに出演させていただくのは本当に光栄です。今回は福原さんとＷキャストで演じさせていただきますので、私なりのエフィを作っていけたらと思っております。期待していてください。

sara 子供の頃から本当に大好きだった作品に日本オリジナルキャストとして出演させていただけることが、今も夢のようです。精一杯、全力を尽くしてこの作品に臨んでいきたいと思います。

spi とても大好きな作品に携われて、本当に嬉しいです。今から稽古も本番もワクワクしております。

内海啓貴(以下、内海) 世界で愛されている『ドリームガールズ』という作品に出演する事が出来て本当に嬉しく思っております。それと同時に身が引き締まる思いでございます。この『ドリームガールズ』のソウルフルな曲は夢や希望や勇気を与える楽曲だと思っていますので、今ここに抱いているすべての感情を出し尽くして、完全燃焼して、日本版の『ドリームガールズ』が一番良かったと言ってもらえることを祈って、これから稽古に励みたいです。

なかねかな(以下、なかね) 普段は動画クリエイターとして活動をしており、カメラやスマートフォンと私が一対一なので、これだけ人がいる状態は正直、とても緊張しています。ミュージカルは初心者ですが「TikTok」のプロとして、もし現場で「TikTok」を撮影する際には先輩風を吹かせようかなと思います。

岡田浩暉(以下、岡田) ソウルシンガーそしてスターの役ということで、あの当時の時代設定、当時のソウルミュージックシーンの盛り上がりを伝えられるようにエネルギッシュに演じられたらと思っております。

駒田一(以下、駒田) このお話が決まった時に果たして駒田にスパンコールと羽の付いたドレスが似合うのだろうかという勝手な妄想…、あまりウケませんでしたね(笑)。岡田浩暉さん以外は初共演の方ばかりなので、凄く楽しみにしています。最年長になると思うので、初心に返ったつもりで目一杯頑張ります。

眞鍋卓嗣(演出/以下、眞鍋) 『ドリームガールズ』は極上のエンターテイメントだと思っています。それと同時に、今なにかを変えたい、現状を変えたいと思っている人の勇気というか、背中を押せるような作品に出来たら良いなと思っております。素晴らしいキャスト・スタッフが参加してくださいますので、皆さんと常にお客様のことを考えながら作り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

歌唱パフォーマンスを終えた感想は？

望海 歌いながら、本当に始まったことをやっと実感しました。稽古中は自分が歌うことや動くことに必死でしたが、こうして皆様の前で歌唱披露させていただいて、すごくワクワクしました。

福原 この曲は渡辺直美さんを最初にイメージしてしまうと思うんですが・・・(笑)。私たちは今日初めてキラキラのステージに立たせていただいて、いよいよだなという感じがしています。お尻に火がつきました。

村川 Wキャストなので、この4人でパフォーマンスすることは、恐らくこの先はないと思います。貴重だなぁと思いながら、エネルギーを受けながら、感慨深く思っていました。

sara 『ドリームガールズ』という曲は作品の中ですごく重要な曲で、たくさんの方が知っている代表的な曲だと思います。こうして4人で声を重ねられたことが純粋に嬉しかったです。この曲も含めて、本公演に向けてグレードアップしていきたいと思います。

制作発表でしか観ることのできない、
4人でのパフォーマンス(歌唱披露)

日本人が演じる『ドリームガールズ』ということで、演出のアイデアやお芝居の作り方で大切にしたいところを教えてください。

眞鍋 『ドリームガールズ』は皆様もご存知ですし、こういう物が観られるんだという確固たるイメージがあると思います。そこは崩さずにいきたいと思っています。ただ前提として、この当時の公民権運動や黒人差別といった社会的なものが背景としてありますよね。その辺を説明的に表現するというわけではなく、その方たちが夢に向かって壁を乗り越えようとした、もしくは世界を変えようとした、そこに向かっていく姿が今の私たちにも何か勇気を与えることになるのかなと思っています。彼らの気持ちが完全に理解できるとは言えないと思いますが、それに向き合っていきたいと思います。

それぞれの役柄の見どころや魅力を教えてください。

望海 ディーナはこの『ドリームガールズ』の作品の中で成長していくんです。自分で一歩を踏み出していく大事なきっかけがたくさん散りばめられていると思うので、それをきちんと感じながら成長していく姿、そこから一歩踏み出す姿が見どころなのではないかと思います。そういう過程をしっかりと私自身が感じながらお届けしたいと思っております。

福原 エフィ・ホワイトは本当にわがままで天狗になっているところがあって、自分の歌が一番うまいと思っているところから、グループを外される役です。その中でも女性としての人生の挫折とか、シングルマザーとして子どもを育てていくこととか、いろいろな面を持った女性だと思います。それをすべて1曲1曲の歌に表現できたらいいなと思います。

村川 福原さんと似てしまいますが、エフィはとにかく思いが強い人ですよね。歌に対しては欲深いというか。愛に対しても、思いがとにかく強い。このエネルギーはエフィ特有のキャラクターだと思うので、私も全身全霊で立ち向かいたいと思っています。エフィの成長物語が1曲1曲の中にあり、最後は感動に導く大きな大切な役だと思っています。

sara ローレルは3人の中でも元気で天真爛漫なところがあり、温和な感じもある。でも、ショービズの世界は楽しいことだけではなくて苦しいこともあるし、恋に破れたり、いろいろなことを経験して最後はひとりのシンガーになっていく、その成長の過程を見ていただきたいと思っています。

spi カーティス・テイラー・ジュニアはすごく仕事のできる男だし、僕とそんなに変わらないかなと思います。セクシーですし、そこも僕とそんなに変わらないかなと(笑)。全男性が憧れる、そして全女性が惚れてしまう、セクシーで格好いい、抱かれたい男No.1を目指して頑張りたいと思います。

内海 C.C.ホワイトという役は関係性でいうと、エフィ・ホワイトの弟で、「ザ・ドリームズ」の作曲家でもあります。C.C.は善人なんじゃないかなと思っています。でも60年代の当時のアメリカで、何か自己表現をしなければ何かを奪われていく状況の中、音楽業界の醜い部分に染まり大切なものが見えなくなって姉のエフィを裏切ってしまう。でも、改めて大切なところに気がついて、エフィと再会して自分の気持ちをソウルミュージックとして表現するところがC.C.ホワイトの魅力でもありますし、見どころではと思います。

なかね ミシェルという役はエフィが脱退して、新しく入るメンバーです。ミシェルは常に「ドリームズ」の未来や、エフィや、みんなのことを考えられるような優しくて純粋な人だと思います。そういう意味では私と真逆ですが、自分とは違う人生を歩んできた優しいミシェルの気持ちをちゃんと演じられるように頑張りたいです。

岡田 これから役を作っていくのでまだ「ここ！」というのはないですが、あれだけのエネルギーがある彼の反対側のところは今ちょっと見えてきています。時代背景もありいろいろな経験をしているだろうから、基本的に繊細で優しい人だったんじゃないかと思います。spiとも話していたのですが、ソウルを日本語に乗せるという、新しい岡田なりのソウルを全身全霊作り上げていきたいと思っています。

駒田 全身全霊で歌っている人(岡田浩暉)のマネージャーです。今回は耐えなきゃいけない大人な役です。ある意味の冒険が僕の中にあって、非常に楽しみです。頑固であり、一歩引いて見ているのか、実際に前に出て見えないのか…、どっちも演じられるような稽古の仕方ができたら面白いと思っているので、眞鍋さんととことん話し合って、みんなで作っていければと思います。

今回は200着以上の衣裳があるということですが、初披露の衣裳を着た感想をいただければと思います。

駒田 有村(淳)さんの衣裳はさすがだなと。生地自体がビンテージで、非常に素敵な生地です。1着1着全部手作りで作っていただいて、これを着て芝居ができるのは役者名利につきます。これを汚さないように、…ただ汚れるんじゃないですよ、穢れのないように、素敵な芝居ができればと思っています。

岡田 着心地もとてもいいですし、服で気分もあがりますよね！セットもそうですし、音楽も、衣裳も大事なファクターなので、本当に嬉しいです。

なかね 衣裳ってもっとガチガチのきつい感じなのかなと思っていたんですが、すごく動きやすくて、見た目も華やかです。皆さん身長が高い中、私は身長が低いので、衣裳に着られているようには見えないよう演じたいと思っております。

内海 自分の体に合わせて作っていただきました。これ以外にも衣裳があると思うので、そちらも楽しみです。稽古でC.C.の役柄をより深めて、中身から着こなせたらと思っています。

spi 『ドリームガールズ』は音楽もさることながらスタイルも羨むポイントだと思うんですよ。格好いいな、きれいだな、って。それを体現している衣裳を着られて嬉しいです。200着なんて！想像もできないですけど、すごく楽しみです。

sara 200着ということで、おそらく着替えるスピードもすごく早いと思います。1着1着きれいにパッと出てこられるように鍛錬したいと思います。

村川 こういうきらびやかな衣裳を人生で着たことがなかったので、まずこのシルエットにテンションがあがりました。そして同じ衣裳を着て踊るのはグループならではです。他の衣裳もみんなで着られるのが今から楽しみです。

福原 コルセットも入っていますので、本当に背筋が伸びる思いです。たくさんの着替えも頑張ります。

望海 有村先生がデザインされる衣裳を着られるということを本当に嬉しく思います。200着…、自分が着る衣裳もそうですが、皆さんが着られる衣裳を見るのも楽しみですね。私たち(ドリームズ)は有村先生からポージングの指導もありました。「座っているときに、こうした方が綺麗に見える」など、衣裳をただ着るだけではなくて、それをどう着こなすか。その時代の女性が着ていた衣裳を作っていただいているので、きちんと着こなせるようにお稽古でしっかり、中身も動きも研究していきたいと思っています。

出演者の身体に合わせて制作された
美しい衣裳(歌唱披露)

皆さんが子どもの頃に初めて抱いた夢は？そして、今叶えたいと思っている夢は？

望海 子どもの頃の夢は宝塚歌劇団に入ることでした。ひとつ大きな夢を叶えましたので、次は家を買うことです(笑)。自分が安心できる、ほっとできる、帰れる家をつくりたいです。

福原 私も小さい頃の夢は音楽をやることだったのでひとつ叶えられたのかなと思います。今は長く歌うことです。

村川 私も子どもの頃の夢が歌手でした。一度歌手デビューしたことがあったのですが、解散して、挫折して…。改めてこの作品でデビューする気持ちで、歌手になる夢を叶えたいと思っています。

sara 私も舞台に立ちたいと思ってきましたので、それがこういう形で叶ってとても嬉しく思います。これからは自分がどうなっていったとしても「今が最高！」と思えるような一生を送りたいと思います。

最後に一言お願いします！

眞鍋 いろいろとお話を聞かせてもらって、皆さんで作品を作ることが本当に楽しみです。今日の歌唱披露を観て、これはいけるなと思いました。なので、皆様ぜひ観に来てください。よろしくお願いいたします。

望海 これからスタートしていくんだなと感じました。この気持ちを大切に、これからキャストの皆さんや眞鍋さんといろいろ話をしながら、最高の初日を迎えられるように全員で力を合わせていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。