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■劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」制作発表レポート

2019年7月15日(月・祝)から東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」の製作発表会見が、5月13日(月)都内にて行われました。

<登壇者挨拶>

劇団新幹線_制作発表_倉持裕

倉持 裕
まずは劇団☆新感線からまた執筆依頼をいただけて、嬉しく思っています。黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』と太宰治の小説『走れメロス』を合わせた話で何かできないかと、いのうえさんからお題をいただきました。そうなると主人公が古田さんで、囚われている親友役が池田さんだと思いました。でもそうするとラストしか二人の絡みがなくなってしまうので、ならば、二人でお姫様を守る話にしました。で、執筆中に偶然古田さんにお会いした際に『激しいアクションは若い俳優に任せなさい』と勧められたので、言われたとおりにしました(笑)。あと、敵対する大ボスには劇団を代表する重鎮である高田さんと粟根さんにお願いすることにしました(笑)。前回の「乱鶯」ではシリアスだったので、軽めに笑えるものにしようと心がけました。そしてこれも前回、古田さんを出ずっぱりにして、半ば本気で「殺すぞ。一服する暇もねえじゃないか」と怒られたので今回は古田さんが一服できるインターバルを作るように細心の注意を払いました。

劇団新幹線_制作発表_いのうえひでのり

いのうえひでのり
『いのうえ歌舞伎』では、『週刊少年ジャンプ』のような熱い男の子の芝居を多く上演してきましたが、何分、劇団員の高齢化が進んでキツくなってきた部分があり、今回のような別路線の芝居を倉持くんなどにお願いして、年相応の『いのうえ歌舞伎』を作っていこうというコンセプトでいこうということになりました。最近ではブーツを履いて髪が赤だったりする時代劇が多くなっていますが、あえてちゃんとした時代劇をしたいと思います。骨太な人間ドラマを僕らなりに描ければと思っています。オルタナティブと銘打ったのは、前回のブラックの時よりもバカバカしいというか、いいおじさんたちが暴れている空気を出したくて、新古典のようなイメージを込めてオルタナティブにしました。

劇団新幹線_制作発表_古田新太

古田新太
俺は劇団員なので、この役は古田ねと言われて「はい」と答えました(笑)。『代表作は次回作です』っていつも言っているんですけど、これが自分の代表作になればいいなと思います。(早乙女)太一くんや(須賀)健太くんたちに『舞台にコンプライアンスはない』ということを教えていきたいですね(笑)

劇団新幹線_制作発表_早乙女太一

早乙女太一
動き担当です。いつかは古田さんと刀を交えたいとずっと思っていたので、何よりも嬉しいです。古田さんももう初老の域に入ってきていて今が倒し時かなと思うので(笑)、テクニックでは勝てませんが、若い体力を使ってついていきたいです。

劇団新幹線_制作発表_清野菜名

清野菜名
お転婆な動き担当です(笑)。新感線は二度目で、また出演させていただけることを光栄に思います。いのうえさんから『今回は本格的な時代劇』という言葉を聴いて、本格的な時代劇が初めてなので台本に書いてある言葉の意味が分からなくて苦戦しそうですが、皆さんから学ぶ姿勢で取り組みたいです。新感線さんの作品では楽しんだもの勝ちだと思うので、とにかく楽しみたいです。

劇団新幹線_制作発表_須賀健太

須賀健太
いのうえさんの千本ノック担当でやらせていただきたいと思います(笑)
元々舞台に出演したいと思ったきっかけが新感線さんだったので、前回出演した『髑髏城の七人』と比べて、『けむりの軍団』には劇団員の皆さんがそろって出演されるので、僕が観ていた新感線に出られるんだということが幸せなんですけど、稽古が今から心配ではあります。

劇団新幹線_制作発表_高田聖子

高田聖子
劇団的にも役柄的にも重鎮です(笑)。主に嫌われ者担当だと思って何います。
39(サンキュー)公演と響きが明るいから、てっきりネタものかと思っていたので意外でした。脚本を読んだらすごく面白くて、落語的な楽しさがあると感じました。老成している私たちなりのもう一つのオルタナティブな舞台になるんじゃないかと思っています。

劇団新幹線_制作発表_栗根まこと

栗根まこと
重鎮その2です。屁理屈担当です(笑)。
屁理屈を駆使して煙に巻こうと思っています。『けむりの軍団』だけに(笑)。前回の『乱鶯』ではすぐ死んでしまって途中から幽霊になり、古田君にしか見えなかったんですけど、今回は皆さんと敵になったり味方になったりしながら絡んでいけたらと思います。

劇団新幹線_制作発表_池田成志

池田成志
台本を読んだ感想が本当に黒澤明と走れメロスでした。ウソばっかり言う役になるんですけど、新感線では初めてくらいの善良というか、ちょっといい人なので、ちょっぴり緊張しながら稽古に入ることになると思います。台本が電話帳くらいの厚さがあるんです。なかなか面白くて、長いなと思いながらどこかカットする方向で考えながら読んでいったんですが、意外ときっちり入り組んでいて非常に悪辣な台本になっていて(笑)、テンポを上げないと面白くなく、だからといってテンポを上げると体力を消費するという……今から戦々恐々としています。

<質疑応答>
――本作では古田さんが策士となって周りを翻弄したり巻き込んでいく話となっていますが、誰かを翻弄したりされた経験があればエピソードをお教えいただけますか。

いのうえひでのり
最近だとIHIステージアラウンド東京で公演をやらなきゃいけない羽目になったことでしょうか(笑)。『回る劇場に興味はありますか?』と聞かれたので『あります』と答えたら、『やるのは4年間ですよ』と言われて2年間で許してもらいました。2年間ずっと(作品を)作っては稽古して、作っては稽古して…翻弄されていたなという印象ですね。

古田新太
その時々にひどく愛した女かな(笑)ひどく愛した女に翻弄され、ひどく愛した女を翻弄したことがあります(笑)

早乙女太一
髑髏城の時に須賀健太が自分の番じゃないところで突然セリフを言いはじめたことですね。それまで周りのセリフを聞いていなかったんですけど、健太が舞台上の後ろの方で目立とうとして何かずっと動いていて、それで状況が分からなくなってしまって。そしたら違うタイミングで突然セリフ言い始めて、本当にびっくりして翻弄されました。

須賀健太
ちゃんとお芝居ですよ、お芝居で動き回っていたんです。間があったんです。すごい静かになった瞬間があって、俺の番だ!って思って大声出したら、舞台上にいるみんながお客さんみたいな顔して僕を見ていました。ちゃんと、すみませんって舞台上で言いました(笑)。

普段は早乙女君に翻弄されることが多いです。舞台終わりにご飯行くことがあって、誘われたのは自分だけかと思ってお店に行ってみたら、大体柄本時生くんがいて(笑)。僕は2番目なのか…と翻弄されてますね(笑)。

高田聖子
そもそも新感線にいることが翻弄されている気がします。手伝ってとたまたま誘われて、そのままその日のうちに稽古場に連れていかれ、古田さんのジャージを着せられ、ヴァン・ヘイレンみたいな曲に合わせて踊らされて、いけそうだから明日からよろしくと言われて…、そこから30数年です。ずっと踊らされて気づけば重鎮です(笑)

池田成志
僕が一番翻弄されたのは、留守番電話ですね。古い話になるんですが、昔の留守番電話にプッシュ回線で聞けるのがありましたよね。帰省した時に聞こうと思って東京の自宅にかけたら、渡辺いっけいくんから入っていて、下ネタだらけのことを話してるんですよ。テープがなくなるまで延々と。なので東京に戻って本人に怒って、本当に不仲な時期がありました。何十年かして、そのことを今隣に座っている古田君に話したら古田君ニヤッとしたんです。それが古田君の、渡辺いっけいくんの声真似だったんです。そのことが20年以上して判明し、僕といっけいくん仲が良かったのにその友情を壊し、延々とそれを告白しない!非常に根の深ーい翻弄をされました。なので、古田君の言うことはあまり信用しないでください(笑)

劇団新幹線_制作発表_集合写真