俳優の新田真剣佑が初主演する、『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』の制作発表会見が2019年11月6日、都内で行われた。会見には記憶をなくした青年・シャチ役の新田、地球ゴージャスを主宰する俳優の岸谷五朗・寺脇康文ら9人が登壇。創立25年目となる祝祭公演に向けての意気込みを語ったほか、10日後の11月16日に新田が23歳の誕生日を迎えるということもあり、ケーキを囲み出演陣でお祝いをする場面もありました。
岸谷五朗
寺脇康文さんとふたりぼっちの地球ゴージャス。25年続けようという決意があったわけではございません。本当にその時代に合った作品を、愛して丁寧に作り上げてきたその結果が、この25周年の祝祭公演になっています。でもこうやって重ねて来たことで、25周年を迎えられることを我々はうれしく思っています。これもひとえに、スケジュールをおさえて劇場に足を運んで下さったお客様のおかげ。そして、苦楽をともにしてくれているスタッフのおかげです。今回25周年、総勢35名です。みんなそれぞれの分野で色んな所で、主役を背負ってきた素晴らしい役者たち、特殊な能力をもった俳優たちが集まってくれました。今、とっても幸せです。この公演のために新たに書き上げてミュージカルとしてよみがえります。ご期待いただきたいと思います。
寺脇康文
25年周年ということで、私と岸谷さんも銀婚式を迎えることになりまして…。25年経ってもなんでこんなにラブラブなのかと言うくらい、二人で昼飲みをしているおやじです。今回は楽しい公演をさせていただけると言うことで、お祭りムードですが、作品としては前作を超えるものを作る気持ちでいます。今日皆さんとお会いして実感が湧いてきて、エネルギーがみなぎっている感じです。また色々な化学反応が起きると思いますので期待してください。
新田真剣佑
シャチ役って聞いて、びっくりしたんです。今ゾワッと来てしまいました（笑）改めて聞くと緊張しますね…。僕は日本に来る前にこの作品を観たのですが、三浦春馬さんが演じていたシャチを観て衝撃を受けました。その頃から地球ゴージャスに出たいという夢があり、それが2年前に叶いました。今回はまだ自分が仕事を始めていない頃に観た作品の再演で、主演をさせていただくということで、本当に幸せです。まだ実感はありませんが、素晴らしい作品にしたいと思います。
笹本玲奈
20年ちょっとたくさんのミュージカルに出演させていただいてきましたが、日本人が作った、日本で作られたミュージカルは初めてで、今回こういう機会をいただけてとても嬉しく思っています。25年の歴史があって凄く人気のある地球ゴージャスの作品に参加できることが本当に幸せです。たくさんオリジナル曲が追加されるとお聞きしましたので、最後まで心を込めてステラを演じたいと思います。
松本利夫
約10年前にEXILEとして「愛すべき未来へ」という曲をこの舞台の主題歌に使っていただいて、その制作発表の時にHIROさんとATSUSHIが登壇したんですが、まさか10年後に自分がキャストとしてここに立てるというのは本当に光栄で、感謝の気持ちでいっぱいです。自分はパフォーマンスをする方なので、舞台で歌うことが初めてで…、歌いますよね？
（岸谷「歌う、歌う」） …ですよね（笑）初めての体験をいろいろとさせていただくことになると思いますが、精一杯がんばります。
湖月わたる
地球ゴージャス25周年という記念の公演で、客席から感動を受けたこの作品に出演させていただけること、また素晴らしい皆さんとご一緒できることを大変光栄に思っております。寺脇さん演じるザージャの妻でございます。見にきてくださったお客様が恥ずかしくなるくらい、火傷しちゃうくらい、羨ましくなるくらい、アツアツラブラブな夫婦愛をお届けしたいと思っております。そして今回は宝塚の後輩である愛加あゆさんとは初共演になります。ともに激しくも大胆に踊るシーンや、お互いの愛する人を想って歌うシーンもあるので一緒に力を合わせて頑張りたいと思います。
愛加あゆ
この作品を拝見した時に心震えるダイナミックな作品で感動したことを覚えています。今回、素晴らしいエンターテイメント集団の地球ゴージャスさんの一員になれたことが本当に嬉しく、今からとても楽しみです。この気持ちを感動の舞台という形でお届けできるように精一杯努めたいと思っております。私の演じるアンジュリは、岸谷さんが演じるトドのワイフ…になりたいという、すごく光栄な役どころでございます。ダンスも歌もあり、魂込めて演じたいと思います。
島ゆいか
この作品は本当に大好きなので、今この場にいることが嬉しくて感動と緊張とやる気でいっぱいです。こんなに素晴らしいキャストの皆さまとご一緒させていただくので、先輩方から多くを学びつつ、精一杯演じさせていただきたいと思います。
森公美子
本当に素晴らしい作品で、他に何もやらなくていいからこれをやらせてとマネージャーに掛け合ったほど、絶対にこれをやりたいと思った作品です。素晴らしい作品になることは間違いないと思います。
改めて本作の内容をお聞きしてよろしいでしょうか？
岸谷五朗
地球ゴージャス公演としては唯一1868年という明治維新後、戊辰戦争の時代設定が背景にあります。動乱の日本で起こった、ある架空の民族のお話です。そこに日本人として記憶を失ったシャチが、ステラを中心とした民族の中に入っていき、その民族の素晴らしさ、愛すること、笑顔の民族と触れ合っていき自分を取り戻していくという話です。再演ですが、ミュージカルとして全て書き直して新しい楽曲が作られています。この実力のある役者たちが揃っている本作では、本当に大事なシーンがすべて、歌・踊りでつづられる作品になる予定です。10年前の作品ですが、テーマは今の方が合っている気がしています。日韓関係や移民問題や、世界で色々なことが起きている今、演劇で訴えかける作品だと思っています。濃くなっているので、ぜひ楽しみにしてください。
＜2009年に同作の主演を務めた三浦春馬からのビデオメッセージ＞
10年前に地球ゴージャスで初舞台に立たせていただき、とにかく当たって砕けろという精神で奮闘していました。殺陣のシーンもすごく長く感じました。気持ちもリンクさせながら殺陣をやるあのシーン、あの時間は当時19歳の自分には、肉体もですけど、精神的にもきつくて、毎公演、緊張からくる胃痛と闘いながら、お腹を壊しながら立っていたという記憶があります。
岸谷さんから『心を削りながらやるんだ』と背中を押してもらったことが思い出深いですね。今回マッケンを主軸として生まれ変わることが出来るようです。マッケンが演じる新たなシャチとして、きっと成功を収めると予感しています。当時の自分とマッケンの実力を比べたら本当に優に超えてくるので、期待感が大きいです。新たな作品に生まれ変わると思うととても楽しみです。マッケンの実力で、みんなを引っ張ってほしいと思っています。必ず観に行きます。頑張って！
新田真剣佑
あとで動画ください！あの…本当に、本当にうれしいです！本当にこの作品を、前作を超えるような作品にしなくてはいけないなと思いました。
岸谷五朗
「キンキーブーツ」という作品を観て、春馬も素晴らしい舞台俳優になっていました。マッケンという役者は舞台に立つための素材、センス、すべてを持っているんです。春馬とマッケンの2人に共通するものが見えていて、マッケンは全部の素材を持っているので磨いたらどうなるんだろうと思っています。
松本利夫
自分で言うのもあれですが、EXILEの中でも「愛すべき未来へ」という楽曲は名曲の一つです。もともとは地球ゴージャスの舞台の際にお話しいただいて、ATSUSHIが歌詞を制作して、実際に舞台を拝見したんですけど、感動して、最後に自分たちの楽曲が流れてきて感慨深いものがありました。ただ僕パフォーマーで、この曲は振り付けもないんです。そして、歌詞も書いてないんですよ。ですので、ほぼ関わってないんです（笑）。ですが、繋がりもあり今回キャストとして出させていただけることは有難いことですし、色んな感情が芽生えています。あの、歌はちょっと心配なんですけど、人生初めてボイトレを始めています（笑）胸を張ってハモれるように頑張ります。
これから厳しい稽古を重ねて、地球ゴージャスを愛してくれているキャストのみなさんと、エネルギーをためて、初日に向けて作品を発表したいと思います。皆さんのおかげで25周年です。ありがとうございます。
