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■タカラヅカ・ワールドへようこそ♪《中級編》

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なかなか観劇できない方のために、バラエティ豊かな作品の中から、もっとも特徴的な公演をご紹介!
宝塚歌劇を、さらに楽しんでいただけるよう中級編をご用意しました。
今後ともチケットセディナと宝塚歌劇をどうぞよろしくお願いいたします。それでは、「タカラヅカワールドへようこそ♪中級編」をお楽しみください。

文/中本千晶 イラスト/牧彩子
※『タカラヅカの解剖図鑑』(エクスナレッジ )より抜粋して構成しました。


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タカラヅカ・ワールド帯中級編



フレンチミュージカルの話題作をいち早く上演

 

◆『ロミオとジュリエット』(2010年初演 潤色・演出/小池修一郎)

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 シェークスピアの古典をロックテイストな音楽に乗せて現代風にミュージカル化。作詞・作曲はジェラール・プレスギュルヴィック。2001年フランスで初演され人気を博していた作品だ。「死」と「愛」が登場し、心情をダンスのみで表現するのがタカラヅカ版の特徴。モンタギュー家は青、キャピュレット家は赤でまとめた衣装も目に鮮やかだ。2011年からは男女混合版も上演。

 

左:ロミオ〈モンタギュー家の御曹司。敵対する家の娘ジュリエットに恋をする〉

右:ジュリエット〈キャピュレット家の娘。金持ちのパリス伯爵と結婚させられようとしている〉



人気映画のミュージカル化

 

◆『オーシャンズ11』(2011年初演 脚本・演出/小池修一郎)

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 1幕では様々な「特技」を持つイレブンメンバーが順に紹介され、2幕では宿敵ベネディクトの金庫から見事に金を盗み出し、テスの心も取り戻す過程が描かれる。目的は果たすが「誰も傷つけない」のはタカラヅカ版だけのルール。1幕ラストに全員がズラリ勢揃いするシーンは鳥肌モノ。2幕でラスティが変装した医師「ジョンソン先生」の日替わりのアドリブもお楽しみの一つになっている。


左から、
バージル・モロイ(映像加工の達人・兄)
フランク(ディーラー)
ルーベン(元カジノオーナー)
ラスティー(ダニーの相棒)
リヴィングストン(ハッカー)
ダニー・オーシャン(天才詐欺師)
イエン(ジャグラー)
バシャー(マジシャン)
ソール(カリスマ詐欺師)
ターク・モロイ(映像加工の達人・弟)
ライナス(伝説のスリの息子)



男と女の心の機微を描く日本物

 

◆『あかねさす紫の花』(1976年初演 作・演出/柴田侑宏)

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万葉の歌人としても名高い額田女王をめぐる大海人皇子と中大兄皇子との恋のさや当ての物語。作品名は額田が詠んだ「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」が由来だ。「壬申の乱」を予感させるラストシーンが衝撃的。何度も再演された名作で、大海人と中大兄、それぞれを主人公にした2つのバージョンがある。  この他、敗者である蘇我鞍作(入鹿)を主人公とした『飛鳥夕映え』、中大兄のブレーン中臣鎌足を主人公とした『鎌足』など、大化の改新を様々な立場から描いた作品がある。


左:額田女王〈万葉の歌人として名高い〉
中:大海人皇子〈後に壬甲の乱に勝利し、天武天皇となる〉
右:中大兄皇子(天智天皇)〈中臣鎌足らとともに大化の改新を推進した〉



漫画から抜け出たようなキャラクターが活躍

 

◆『花より男子』(2019年 脚本・演出/野口 幸作)

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 英徳学園のイケメン御曹司4人組「F4」の面々が客席を魅了! 真っ直ぐな心の持ち主で、「雲泥(うんどろ)の差」「竹馬(たけうま)の友」などと言ってしまう日本語力のアヤしさも可愛い道明寺司は柚香光のハマり役。また、城妃美伶がパワフルに演じる庶民代表・牧野つくしが次々と困難を打破していく姿に観客も思わずエールを送りたくなった。


前列左:花沢類〈花沢物産の御曹司。つくしの憧れの人〉
前列中:牧野つくし〈パワフルな庶民。その強さで周りの人々を変えていく〉
前列右:道明寺司〈道明寺財閥の御曹司でF4のリーダー。つくしに心惹かれていく〉
後列左:西門総二郎〈実は茶道(裏千家)の家元〉
後列右:美作あきら〈総合商社・美作商事の社長の息子〉



じつはファンも多い異色作

 

◆『BADDY』(2018年月組 作・演出/上田 久美子)

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103年間平和が続いている地球の首都TAKARAZUKA-CITY、そこに月から大悪党BADDYが乗り込んできた! 万能のグッディ捜査官との対決やいかに?  人間世界における悪の効用について改めて考えさせられる問題作。フィナーレでは羽根を背負ってサングラスをかけたバッディ様がタバコを吸いながら降臨した。


左の二人組 左:ポッキー巡査〈グッディに想いを寄せる〉
右:スイートハート〈バッディの相棒兼恋人?〉
右の二人組 左:グッディ捜査官〈地球の平和を守るため、日々の鍛錬を欠かさない〉
右:バッディ〈月からやってきたヘビースモーカーな大悪党〉
左下:宇宙人〈出向銀行員〉


 

タカラヅカ・ワールド告知入門編誘導


タカラヅカ・ワールド告知上級編誘導2




文・中本千晶(なかもと ちあき)
プロフィール>

1967年兵庫県生まれ、山口県周南市育ち。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。
舞台芸術、とりわけ宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。
主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)。早稲田大学講師。

 

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文/中本千晶 イラスト/牧彩子

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イラスト・牧彩子(まき あやこ)
プロフィール>

1981年生まれ。京都市立芸術大学を卒業後、2008年より宝塚歌劇のイラストを中心に活動。宝塚歌劇情報誌TCA PRESSでの4コマ漫画を連載中。『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』、『タカラヅカ流日本史』などのイラスト担当。初の自著『寝ても醒めてもタカラヅカ!!』(平凡社/2018年)も好評発売中。Twitterアカウント@maki_sun

 

寝ても醒めてもタカラヅカ!!本差し替え2

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