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■ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!製作発表レポート

東宝_東京ガーデンシアター_のだめフルキャスト_450

ミュージカル
『のだめカンタービレ』
シンフォニックコンサート!

INTRODUCTIONイントロダクション

さあ、もっと楽しい音楽の時間デス!
のだめが、千秋が、シュトレーゼマンが帰って来た!

累計3,900万部超の大ヒットを誇る漫画『のだめカンタービレ』(原作:二ノ宮知子)。
2023年、待望のミュージカル化が実現し、全公演が瞬く間に数分で完売という驚異的な反響を巻き起こしました。
そして2025年9月、ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!として、壮大なスケールで帰って来ました!

実写版のレジェンドキャストでもある、のだめ役・上野樹里、同役で菊田一夫演劇賞を受賞した千秋真一役・三浦宏規と、シュトレーゼマン役・竹中直人ほか、豪華キャストが集結。
音楽を手掛けた和田唱がこのコンサートのために書き下ろした新曲も加わり、心揺さぶる音楽体験を彩ります。

東京公演の演奏は、1911年創立の名門・東京フィルハーモニー交響楽団。本公演では、日本で最も古い歴史と伝統を誇るこのオーケストラのベートーヴェン『交響曲第7番』演奏において、千秋役の三浦宏規が、本公演のクラシック音楽監修で指揮者の茂木大輔指導のもと、指揮に挑戦いたします。
そして、
ガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』
ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』
ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』
を、ウィーン在住で、ベルリンのフィルハーモニーホールでベルリン交響楽団と共演するなど、ウィーンを拠点に国際的に活躍するゲストピアニスト・石井琢磨の演奏でお届けします。

のだめの世界が、フルオーケストラで新たに生まれ変わります。どうぞお見逃しなく。

STORYストーリー

音楽大学のピアノ科に在籍しながら指揮者を目指すエリート学生・千秋真一はある日、酔って自宅の前で眠ってしまい、目覚めると、ゴミの山と悪臭が漂う部屋の中で、美しいピアノソナタを奏でる女性と出会う。
彼女の名前は野田恵(通称・のだめ)で、千秋と同じマンションの隣室に住み、同じ音大のピアノ科に在籍していたのだった。
千秋はのだめの中に秘めた天賦の才を感じ取り、そしてのだめは千秋の外見と音楽の才能に憧れ、彼にまとわり付くようになる。
過去のトラウマから千秋は将来に行き詰まりを感じていたが、のだめとの出会いを機に音大の変人たちと運命を変える指導者に出会い、音楽の楽しさを思い出しながら、指揮者への道を一歩一歩、切り拓き始めて行く。
またのだめも千秋から大きな刺激を受け、新しい環境でピアノに励み、それぞれ成長をして行くのだったが-。

REPORT製作発表レポート

東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑫_全体写真_800

8月28日(木)、都内にて本公演の製作発表が行われ、豪華キャストが劇中衣装で登壇。意気込みや見どころを語りました。


ご挨拶をお願いいたします。

東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表①_上野_600

上野樹里(野田恵役)

上野樹里(以下、上野) 素晴らしいコンサートになるよう、一生懸命頑張りたいと思います。皆さんぜひ楽しみにしていてください…って、ここにいらっしゃる皆さんがコンサートに来られるわけではないのかもしれないですけれども(笑)台湾公演も決まりまして、台湾の皆さんがすごく待ちわびて下さっているんだというのがまずとても嬉しいです。そして千秋先輩の彼女として初の凱旋公演、その後日本でも開催されますのでぜひ観に来てください。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表②_三浦_600

三浦宏規(千秋真一役)

三浦宏規(以下、三浦) 今日こうしてキャスト全員集合できたのが、まだ2回目とかなんですよね。そして多分、今日で終わりなんじゃないですかね…?今日はそんな貴重な日なので、楽しい時間になるといいなと思います。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表③_竹中_600

竹中直人(フランツ・フォン・シュトレーゼマン役)

竹中直人(以下、竹中) Oh!ミナサーン!…いやあ昔を思い出しますね髪の毛がこうやって生えてると。風になびいた時代が自分にもあったんだなあと。今髪の毛がとても豊かになったことが嬉しくてたまりません。
色々納得いっていない方々もいらっしゃるかと思いますが、また私ミルヒーをやることになってしまいました。温かい目で見守っていただけたら嬉しいと思います。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表④_松島_600

松島勇之介(峰龍太郎役/トリプルキャスト)

松島勇之介(以下、松島) 3人で物語の1ピースとなれるように精いっぱい努めてまいりますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑤_有澤_600

有澤樟太郎(峰龍太郎役/トリプルキャスト)

有澤樟太郎(以下、有澤) 前回の公演を経て皆さんとすっごい親密な仲になれたので(笑)僕も帰ってこれたなという気持ちでいます。僕は1公演だけの出演で、稽古も少なく心配していましたが、もう明日にでも僕は(舞台に)立てます!しっかりと峰が入っていて、僕なのか峰なのか。有澤なのか峰なのか…期待しててください(笑)


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑥_高橋_600

高橋健介(峰龍太郎役/トリプルキャスト)

高橋健介(以下、高橋) 今回から参加させていただきますが、とても空気の良い座組です。とにかく皆さんに良い記事を書いていただけるよういっぱい喋りますので、よろしくお願いいたします。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑦_華_600

華優希(三木清良役/Wキャスト)

華優希(以下、華) このミュージカル「のだめカンタービレ」が、今回はフルオーケストラでシンフォニックコンサートというとても豪華な形の公演で、そこに出演させていただけることを心から嬉しく思っています。個性豊かな素晴らしいキャストの皆さまと一緒に、「のだめカンタービレ」の楽しい音楽の時間をお届けできるように頑張ります。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑧_清水_600

清水美依紗(三木清良役/Wキャスト)

清水美依紗(以下、清水) 今絶賛稽古中で、というかもう終わってしまうんですが、すごく笑顔であふれた楽しい稽古場です。そんな稽古場を通して、自分が学生時代の頃に感じていた気持ちを思い出す瞬間もあったりして、とてもフレッシュな気持ちで作品と向き合っております。このシンフォニックコンサートの魅力を、今日皆さまに少しでもお伝えできればなと思っております。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑨_大久保_600

大久保祥太郎(奥山真澄役)

大久保祥太郎(以下、大久保) 今日初めてこのふわふわ(アフロ)を付けさせていただいて、先程トイレに行くときにクスクス周りの方に笑われたりしていますが、僕はもう馴染んできています。この格好で千秋さまへの愛を、ビシバシビームを出して楽しんでいければいいなと思っております。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑩_竹内_600

竹内將人(黒木康則役)

竹内將人(以下、竹内) 初演に引き続き同じ役を演じます。僕も、帰ってきたなという感じです。今回もオーボエとリードと向き合って、今度こそめぐみちゃんに振り向いてもらえるように、精いっぱい歌いたいと思います。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑪_なだぎ_600

なだぎ武(江藤耕造役)

なだぎ武(以下、なだぎ) 私も初演に続きましてですね、2年ぶりにこの江藤耕造をやらせていただきます。2年前とはいえ覚えているかなと色々心配を抱えながら稽古に行ったんですけど、セリフを喋り出すと、2年前の記憶が走馬灯のように…走馬灯っていうのもおかしいか(笑)一気に思い出しまして、先程有澤樟太郎は明日から行けますって言ってましたけど、私は今からでも行けます!今からでも(舞台に)立てるという、有澤樟太郎には絶対負けたくない私の心意気を見ていただきたいと思います。


東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_製作発表⑫_石井_600

石井琢磨(ゲストピアニスト)

石井琢磨(以下、石井) 今回このシンフォニックコンサートに参加できることを心から嬉しく思います。のだめの中で大切な楽曲いくつかありますけれども、その花に力を添えれるように頑張りたいと思います。


上野さんへ。ドラマ・映画・ミュージカル版と本作品にご出演されて、今回フルオーケストラでのアリーナコンサートということですが、アリーナコンサートを聞いたときはどんな感想を持たれましたか。

上野 また面白いことを考える人がいるんだなあと。確かに音楽ものだし…のだめのオーケストラコンサートが未だに開催されてるというのは知っていたんですけど、そこに役者も集まるって、なんてすごい豪華なライブなんだと思いました。そして、今回は千秋先輩の指揮もあって。昨日初めて通し稽古で見たんですけど、いつの間にあんなに練習してたの?見せないんですよね、そういう努力をね。でもすごい本物の指揮で。映像とは違ってノーカットだし、ブラームスもあるし、ベト7(ベートーヴェン「交響曲第7番」)もね…

三浦 やめてー!!

上野 すごいですよ。めちゃめちゃ難しいと思うんですよ。でもやっぱり動きがすごい綺麗で、「ああ、こうやってのだめは千秋先輩の背中を見て音楽を浴びてきたんだ」というのを今回皆さんに体感していただけるという…これはもうフィクションなのか?ノンフィクションなのか?目の前で起こっている“ライブ”という場でしか楽しめない、ミュージカルとは別の臨場感があると思うので、すごいコンサートになると思います。本当に皆さん素晴らしい俳優さんたちで、いつも稽古場では笑いが絶えません。みんな短い期間でも演じる上で完璧に役が入っていて、個性豊かなキャラクターの持つ魅力に目が釘付けになります。映像・舞台・コンサートと形態が変わっても、皆さんとこうして長い間楽しめる作品に出会えたこと、本当に嬉しく思います。今回はコンサートという形で成功させようと企画してくださったので、思う存分与えていただいた場所をお客さんと共に楽しんで作っていけたらなと思います。

三浦さんへ。上野さんから絶賛の言葉がありましたが、今回オーケストラの指揮をするということで、稽古でのご自身の手ごたえはいかがでしょうか。また、初演で印象的だったペトルーシュカのバレエシーンは今回も拝見できますか。

三浦 実際に台北フィルハーモニーの皆さんと、東京フィルハーモニーの皆さんの前で指揮をさせていただきます。先程樹里さんもちらっとおっしゃったように、ベートーヴェンを指揮するっていうのは言ってたんですけど、ブラームスまで振ることになっちゃって。

上野 でもまだご一緒するオーケストラを目の前に指揮はしてないんだよね?

三浦 そう、練習は違うオケの方々とさせてもらっていて、実際に東フィルの方々とは明日初合わせです。
とにかく指揮って本当に責任が重いというか、普通出来ないことですよね。特に母親には「どれぐらいすごいことか分かってんの?」とずっと言われていまして。それを感じながら、短い期間ではありますけれどもとにかく真摯に向き合おうと今頑張ってる最中です。どうなるかは神のみぞ知るということで、観に来ていただいた皆さまに満足していただけるよう最後まで頑張りたいと思います。
そして、ペトルーシュカは踊ります。みんなで踊ります。そして石井さんに弾いていただけるという…なんて贅沢な空間なんでしょう。お楽しみにしていてください。

東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_三浦指揮稽古⑤_600

写真提供:東宝演劇部


竹中さんへ。ミュージカル版は映像版より自由自在にシュトレーゼマンを演じているように見えましたが、今回のコンサート版でも毎公演違うアプローチをされるんでしょうか。

竹中 ソレハサッパリマダワタシニハワカリマセーン!どっちで喋ったらいいか…(笑)
僕は普段から常に無意識に舞台をやっていて、工夫はしていないんです。皆さんの空気を受け取って動くだけなんで、どんな言葉が飛び出すかわからないですが、とても素敵なチームなので楽しい時間が作れるなと思っています。でも全8公演ということで、あっという間に終わっちゃうんだろうなあと今から切ない気持ちを準備しています。

峰龍太郎役3人へ。初参加のおふたりは稽古の印象・エピソードがあればお聞かせください。有澤さんはおふたりの印象・ご自身とのアプローチの仕方の違いを教えてください。

松島 一番強く思った印象は、皆さんがミュージカル「のだめカンタービレ」をすごく心から愛してるんだなあと感じました。笑いの絶えない稽古場ですし、樟太郎君に至っては今通しをやっているのに、割と大きめの声で「俺、この曲好きや」ってずっと言ってるんですよ(笑)通し中だから静かにしなさいって言ってるのに(笑)でもそれくらい、すごく作品への愛が深い方たちと今回一緒にできることをすごく幸せに思っています。これからオーケストラの皆さんとご一緒して、より素敵な「のだめカンタービレ」ができるのかなと非常にワクワクしております。

高橋 本当に空気が良くてみんな和気あいあいとしています。短い時間ですが、非常にクオリティの高いものをやっていて。僕が一番感動したのは、樹里さんが待機中でも千秋先輩への愛がすごいと感じました。僕が樹里さんと宏規にお菓子を2つ買っていったんですよ。どっちか好きな方食べてくださいって言ったら、樹里さんは「千秋先輩の方がいっぱい体力使ってるから2つとも千秋先輩にあげてください」って。この人たち裏でもすげえなって思いましたね。

上野 本当に宏規くんすごい運動量だから…

松島 えぐいですね。しかも峰が3人いるから3回稽古をやらなきゃいけないけど、毎回手を抜かず付き合ってくれてましたね。健介君は僕たちだけじゃなくてキャストの皆さんにお菓子を配る現場のお菓子係です(笑)

有澤 先輩から言わせてもらいます(笑)ふたりとは別作品でもずっと共演していてよく知っている仲なんですけど、今回同じ役をやるということで今まであまり見えてなかった性格が出るなあと興味がわいちゃって。勇之介はすごい根っこにある熱さと真っ直ぐさが峰に出てるし、健介君に至っては可愛い、愛おしい峰が誕生したなという感じで微笑ましく観させてもらってます。

ご自身としては今回の峰役にどうアプローチしていこうと思っていますか。

有澤 2年ほど空いているので、あの時よりちょっと僕も大人にもなっているし…流石に2年の時を経ると自分自身が大人になるじゃないですか。はっちゃけられるかなと思っていたんですが、自分で言うのも恥ずかしいですけど、みんなからの手ごたえを感じました(笑)

三木清良役のおふたりへ。初参加ということですが、出演が決まった時の心境を教えてください。また、学生時代から楽器を演奏することを親しんでこられたおふたりかと思いますが、当時のだめの作品はどう映っていましたか。

「のだめカンタービレ」は学生時代、上野さん・竹中さん・なだぎさんがご出演されていたドラマ・映画は拝見していましたし、漫画もまだ1巻ずつ出ている時期でしたので、次は何の楽器が表紙になるか、私は当時吹奏楽部でしたので次私の楽器が来てほしいと思っていたり、青春時代が詰まっている作品です。そんな作品の世界に飛び込ませていただけるというのがすごく不思議な気持ちです。さらにお稽古場に来ると、当時拝見していた方々がいらっしゃってさらに不思議な気持ちで。とても楽しく今稽古させていただいています。出演が決まった時は、嬉しいという気持ちが大きかったです。

清水 出演が決まった時は本当に驚きました。幼少期から高校生までバイオリンをやっていたので、まさかバイオリンを弾く役を演じることになるとは夢にも思っていませんでした。とっても嬉しかったです。学生時代、この作品が本当に大好きでした。実はオーケストラをやったことがあって、第1バイオリンだったんですけど…そういうのもあって、私の青春といっても過言ではないくらい、何度もドラマも映画も見返していましたしアニメも漫画も読ませていただいていました。それくらい大好きな作品だったので、こういった縁をいただけたことが本当に光栄です。

なだぎさん・竹内さんは2023年の公演に続いてのご出演ですが、今回から参加されるキャストの皆さんにアドバイスをお願いします。

なだぎ アドバイスですか?私から?ないですけどね、皆さん素晴らしくて…あと、竹中直人がちょっとアドリブ入れすぎかなと。小学校の頃から見てるんですけど芸風が全然変わってないですね。成長がないですね。

竹中 もうめちゃくちゃ傷つけられた。返す言葉がない。(笑)

なだぎ 僕も毎回毎回刺激的に「のだめカンタービレ」の世界を楽しんでるので、思いっきり楽しんでほしいですかね。

竹内 竹中さんが先ほど無意識にふざけるとおっしゃっていましたが、その通りで、本番中に予期せぬことがたくさん起こるので、それに惑わされず(笑)でも枠からはみ出しながら楽しむという。竹中さんのおかげで、カンパニー全員のキャラクターが回を追うごとに良いはみ出し方をしていくのが僕は前回楽しかったので、そこは楽しんでいただけるのかなと思います。

大久保さんへ。初参加ですが、真澄役を演じる上で注目してほしいところはありますか。

大久保 ズバリ、千秋さまへの愛。やっぱりここじゃないですか?真澄ちゃんのエネルギーは千秋さまへの愛から来ていると言ってもいいくらいなので。今回はコンサートなので多く描かれるわけではないですけど、だからこそひとつひとつのシーンで色濃く愛を伝えていければと思っています。油断すると僕の中のおじさんが出てきちゃうので、そこは必死に押さえつけて乙女に頑張りたいと思います。

石井さんへ。のだめの作品でここが好きだ、というシーンがあれば教えてください。

石井 たくさんあるんですけど、マングースがピアニカでガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏するシーンと、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」をシュトレーゼマンと千秋さまが演奏するという名場面の、2つが好きなシーンです。

今回演奏していただける曲を教えてください。

石井 ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」の3曲を演奏させていただきます。

上野さんへ。ドラマでのだめを演じられてから約20年経ちましたが、台湾をはじめ色々な国で愛されているこの作品の魅力を1つ挙げるとしたら何でしょうか。

上野 普遍的なクラシック音楽、個性豊かな音大生の登場人物と融合した青春物語が一番の魅力ですかね。クラシックってすごく華やかで美しくて普段生活している世界とはちがう世界という感じがしますが、意外とそうではなくて。みんなの恋心や青春の熱い情熱とクラシック音楽が融合して大きな感動っていうのもありますし、個性豊かなキャラクターがやっぱり魅力的です。のだめの世界に出てくる人って、そんなに普通だなあって人がいないというか。実際音楽大学には行ったことはありませんが、本当に峰みたいな子がいたりするって聞いたりして。ああいう色々な個性豊かな子たちがいて、自分の世界をしっかり持っていて、友達なんだけどライバルで、ひとりでも音楽があれば輝いている、みたいなキャラクターが融合しあって。それが魅力かなあと…消して混ざらないしぶつかり合うし。そんな作品が国境を越えて愛されているというのが私も嬉しく思います。

東宝_ミュージカル「のだめカンタービレシンフォニックコンサート!」_舞台写真⑦_600

写真提供:東宝演劇部


締めのご挨拶を上野さん、三浦さん、竹中さんお願いいたします。

竹中 今回の音楽はミュージカル版と同じく和田唱さんが作ってくださったんですが、素晴らしすぎてどれもこれも名曲で、本当にすごいなと思いました。和田唱くんあっての「のだめカンタービレ」だなあと。僕はあまり歌いませんが、一生懸命頑張って歌いたいなと思いました。和田唱すげえなって、今ズシーンと残ってますね。これからもっともっと頑張らなきゃって思います。よろしくお願いいたします。

三浦 見ていただいた通り、すごく仲が良くて空気の良い座組でございます。この全員が一堂に会することはないんですが、どの回を観てもすごくそれぞれの個性が光った面白いコンサートになると思いますし、コンサートだけど見たことないくらい色んなものが盛りだくさんなんです。あまりいないと思いますが「のだめカンタービレ」を知らない方でもきっと楽しんでいただけるような作品だと思いますし、のだめは知っててミュージカルは見たことないって方でもきっと観に来ていただいて満足できる内容になっているんじゃないかなと思うので、皆さまぜひ、楽しみにしていただけたらなと思います。

上野 和田唱さんがこの作品でミュージカルに初めて携わることになり、タイトなスケジュールの中、50曲近くの曲をものすごいスピードで作らないといけなかったんです。クラシック音楽と劇中で歌う様々なジャンルの音楽をMIXして融合させていくという初めての挑戦だったと思いますが、すごくみんなの表現力と相まって素敵なものになりました。ミュージカルでは1フレーズだったところも今回は1曲しっかり聴ける曲になっていたり、劇中ではなかったキャラクターの曲が今回新曲で歌い上げられるので、それも楽しみにしていただけたらと思います。本当にそのキャラクターとぴったり合っているし、さっき宏規くんが言ってたように、のだめの世界を知らない方でもきっと楽しめると思います。今回は楽曲もそうですしペンライトなど“ライブ”なコンサートになっているので、お客さんと一緒に体感できる、温かさに包まれるような素敵な音楽の時間になったらいいなと思います。皆さんぜひよろしくお願いいたします。

GALLERY写真

写真提供:東宝演劇部