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■『8人の女たち』合同取材レポート

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8人の女たち

INTRODUCTIONはじめに

宝塚OGキャストがおくる、極上のミステリー劇、開幕!

フランソワ・オゾン監督によるミュージカル映画化も話題になった傑作戯曲が、
元宝塚歌劇団トップスターたちの豪華顔合わせにより、ストレートプレイ版として上演。
極上のミステリー劇が幕を開ける!

今回は6月下旬にオンラインで行われた合同取材の様子をお届けいたします。
『8人の女たち』の出演者から、湖月わたる、珠城りょう、夢咲ねね、花乃まりあの4名が、宝塚OGキャストのみで挑むストレートプレイである今作への意気込みと、作品の魅力をたっぷりと語ってくださいました。

STORYあらすじ

この愛は悲劇を誘う。
華麗なる8人の真実は一つの結末へ……

クリスマスイヴの朝、雪に閉ざされた邸宅の一室で、一家の主マルセルが刺殺された。
外部から何者かが侵入した形跡はなく、容疑者となったのは、クリスマスを祝うために集まった、彼の妻ギャビーや二人の娘ら、8 人の女性たち。
誰が犯人か互いに詮索するうち、それぞれの嘘や秘密が次々に暴かれていく―─

REPORT合同取材レポート

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まず公演への意気込みをお聞かせください。

湖月わたる(ギャビー役) フランスの有名な戯曲を宝塚歌劇OGで上演すると伺った時、新たなOG公演の幕開けだと感じとてもワクワクしました。非常に大きな挑戦になると思います。私はプライドの高い女性ギャビーを演じますが、彼女の中にある繊細さも大切に演じていけたらと思います。

珠城りょう(ピエレット役) 映画を観た印象としては、(ピエレットは)とてもミステリアスで、家族のやり取りを達観して見ているような雰囲気があって、これを演じるのはかなりの挑戦だと感じました。宝塚OGだけでストレートプレイを演じること、この「8人の女たち」というどの役も主演になりうるようなキャラクターの強い女性たちの物語の一員として出演することがとても楽しみです。皆様を見て学びつつ、女を磨いていこうと思います。

夢咲ねね(ルイーズ役) 「8人の女たち」は出演者が8人しか出てこないので、役者に任せられている部分が多い作品だと思います。何度か上演されていて、その都度、その時のキャストでしか作り上げられない作品だと思います。その8人がこのメンバーだと知った時は衝撃でしたし、豪華すぎて興奮しました。皆様とご一緒できることが純粋に嬉しく思います。私は新人メイドを演じるのですが、映画で観た時は友達になりたくないなと感じるような女性でした(笑)。その分、演じ甲斐のある役だと思います。

花乃まりあ(カトリーヌ役) この作品に参加できると知った時は緊張と喜びと興奮が入り混じりました。今もまだ信じられない気持ちです。こんな素敵な先輩方とご一緒できて本当に嬉しいです。私は映画を観て、私が演じるカトリーヌと友達になりたいと思いました(笑)。こんなに明るい人が家の中に居てくれると毎日がとても楽しいでしょうから、そんな彼女の魅力や野性味があるような部分とか、私が感じた彼女の素敵なところを崩さないように演じていけたらと思います。

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湖月わたる(ギャビー役)
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珠城りょう(ピエレット役)
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夢咲ねね(ルイーズ役)
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花乃まりあ(カトリーヌ役)

ご自身の役のアピールポイントと、(実際の配役前に)ご自身がこの配役ではないかと思った役は誰なのかをお教えください。

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湖月わたる 8人の女性それぞれが、家族だからこそ言えない、言いたくない秘め事を抱えています。物語の後半にある(珠城)りょうちゃん演じるピエレットとのシーンが山場だと思っているので、そこに向けて作り上げていきたいと思っています。可愛い娘(蘭乃はな・花乃まりあ)が二人もいるということでとても嬉しく思います。自慢の娘たちになりそうです。
配役ですが、私はカトリーヌ役ではないなと思いました(笑)。もし私が宝塚歌劇団を退団したてだったらピエレット役を演じてみたかったと思うかもしれないです。今、退団して月日を重ねて、ギャビーを演じさせていただけることをとても光栄に思います。

珠城りょう ピエレットについて、映画や資料を見て思ったのは、常に愛を欲しているというか、自分も愛されたいし誰かを愛していたいという、愛情に囚われている女性なのかなと感じています。自分なりに秘めていたことや絡まっていたものが、物語の後半でひょんなことから解けていくところの驚きとその展開を皆様にも楽しんでいただけたらと思います。
自分がどの役になるのかまったく想像がつかなかったです。でも、カトリーヌやシュゾン(演/蘭乃はな)ではないとは思いました(笑)。配役を聞いた時はとても驚きました。元ヌードダンサーでとてもセクシーな女性。映画でもとてもセクシーでミステリアスだったので、そのイメージを持って役作りをしたいと思います。

夢咲ねね 8人のキャラクターが濃いから、この濃いキャラクターにどう体当たりしたらいいんだろうと思いました。ですが、キャストの皆様のお名前を聞いた時に、これは絶対に大丈夫、面白いものになると実感しました。皆が秘め事を持つ心理戦の中で、ルイーズはそれをずる賢く切り札に持っているのではないかと感じています。男性の前と女性の前では顔が変わるような、はたから見ると横柄な女性なのかなと感じていて、だからこそ演じるのが楽しみです。
最初に出演のことを聞いた時はメイドの役ということだけでした。メイドって誰だろうと調べてみたらシャネル(演/久世星佳)と出てきて、え?!と思ったのですが、結果ルイーズだったのでちょっと安心しました(笑)。

花乃まりあ 8人それぞれが個性的で、演じられるならどの役でも嬉しいと思える素敵な作品だと思いました。母と一緒に映画を観たのですが、母がカトリーヌをみて「小さい頃のあなたにそっくり」と。ビジュアルが似ていたようなのですが、親近感を持っていたので、(配役が)カトリーヌと分かって嬉しかったです。
皆に秘密があって、それぞれに意外性が出てくるところが作品の面白さだと思います。複雑に作られたなか、最後にカトリーヌの意外な部分が出てくるところが見どころだと思います。

女性だけで、しかも宝塚OGでの上演となりますが、宝塚時代を思い出すことや共感できるところなどがあればお教えください。

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湖月わたる 宝塚歌劇団を退団して様々なカンパニーに参加させていただく中で、宝塚OGが集結する公演に参加すると、居心地がよくて、心強くて、楽しくて…。会っただけで家族のような気持ちになります。私が入団して1年目の時以来の共演となる久世さん、退団後ご縁のある真琴(つばさ)さん、水(夏希)さんともがっつりお芝居をするのは初めてです。女たちの本音が出てきて容赦ない言葉を言い合うところもありますので、皆様の想像をいい意味で裏切り、期待を超える作品になるのではないかと思います。

珠城りょう 女性がご覧になったら共感していただける部分が多くあり、男性が観るとしんどいかもしれません。女性って面倒だな、心の中ではこういうことを考えているんだと思うところがあるかもしれませんが、先日久世さんが、醜い部分やどうしようもない部分がある中でも女性のチャーミングさが出せるんじゃないか、そう思うとこの作品が魅力的になるのではという話をされました。ただヒステリックなだけではなく女性としての可愛い部分もあると思うので、それをお客様にも探していただけたらと思います。

夢咲ねね 私は人見知りなので、(宝塚)OGの方たちとの現場にでは、共演したことがなくても家族のような繋がりを感じてリラックスできる雰囲気が好きです。今回もそんな現場だと想像していますので気を遣わずどんどんぶつかっていき、今回ならではの密度の濃さを8人の女たちで出せるのではないかと思っています。

花乃まりあ 今日のようにこうして迎え入れてくださるのが上級生の温かさだなと思っています。今回は最下級生なのでとてもドキドキしていますが、繋がりやご縁に感謝しつつ、いち俳優として集まれた喜びと誇りをもって自らも発信していきたいと思っています。

最後に湖月わたるさんからチケットCDのお客様にメッセージをお願いいたします。

湖月わたる 今回の「8人の女たち」は宝塚OGが集結して作り出す作品としては、新しい扉を開ける、今までにない作品になるのではないかと思います。皆様の期待を裏切らないよう出演者全員で作り上げていきますので、私たちとミステリーの世界に迷い込み、この世界を一緒に体験していただけたらと思っています。ぜひ楽しみにいらしてください。

(撮影:吉原朱美)