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■ミュージカル『バグダッド・カフェ』製作発表記者会見レポート

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ミュージカル
バグダッド・カフェ

INTRODUCTIONはじめに

名曲「Calling You(コーリング・ユー)」と共に、
不朽の映画がミュージカルとしてよみがえる!

映画『バグダッド・カフェ』(パーシー・アドロン監督)は、1989年に日本公開されると記録的なロングランを果たし、当時のミニシアターブームのきっかけとなり、昨年4Kリマスター版が公開されるなど、今日まで多くのファンに愛されてきました。
アメリカ西部の砂漠の真ん中にある「バグダッド・カフェ」の女主人ブレンダと、偶然現れたドイツ人旅行者ジャスミンの出会いと友情、さらにそこから広がる国籍も人種も立場も異なる人々の絆を描いた、ファンタジックなコメディ映画です。
ジェベッタ・スティールが歌ったテーマ曲「Calling You(コーリング・ユー)」はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、多数の歌手にカバーされる名曲となっています。

この度、アドロン監督と妻のエレオノーレ・アドロン自らが脚本を手掛けたミュージカル版が、小山ゆうなの演出で、日本初演となります。
映画と同じ作曲家ボブ・テルソンのオリジナル楽曲は、ロック、ソウル、レゲエ、ラップ、クラシックなど様々な要素を盛り込み、ポップで楽しいミュージカルです。

主演のジャスミン役には『エリザベート』のエリザベート役、『マリー・アントワネット』のマリー・アントワネット役など数々のミュージカルで名演を重ねる花總まり、カフェの女主人ブレンダ役には『天使にラブソングを~シスターアクト~』のデロリス役や『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役でお馴染みの森公美子、ジャスミンに恋する画家ルディ役にミュージカル『ボニー&クライド』のバック役で存在感を示した小西遼生、ブレンダの娘フィリス役に『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役を好演中の清水美依紗、その他、松田凌、芋洗坂係長、岸祐二、坂元健児、太田緑ロランス、越永健太郎など、多彩なキャストがそろいました。

言語も文化も人種も超えた女の友情、そこから始まる周囲の人々の再生を描く、心温まるコメディミュージカル、ぜひご期待下さい!

STORYあらすじ

アメリカ西部の砂漠にたたずむ、さびれたダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテル“バグダッド・カフェ”。切り盛りするブレンダは子育てや仕事に日々ストレスを抱え、不甲斐ない夫サルを追い出してしまう。
そこへ突然やってきたのが、ドイツ人の旅行者ジャスミン。夫と喧嘩別れして、カフェに流れ着いた。
予期せぬ来訪者にブレンダは不信感を抱き、冷たく接するが、やがてジャスミンの存在がブレンダを始め、娘フィリスや息子サル・ジュニア、画家のルディなどカフェに集う人々の心を癒し、その“マジック”が徐々に日常を変えてゆく──。

REPORT製作発表記者会見レポート

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2025年8月、製作発表記者会見が東京都内で行われ、主演のジャスミン役の花總まりさんとブレンダ役の森公美子さん、演出の小山ゆうなさんが登壇。本作の劇中で歌唱される名曲「Calling You」を披露し、その後、質疑応答にて公演への意気込みを語りました。


演出プランについてお聞かせください。

小山ゆうな(以下、小山) 日本で特に人気のある作品なので、映画ファンの方ががっかりしないよう、映画の世界観を再現できればというのがまずひとつあります。映画版は1980年代・ミュージカル版は2000年代に、同じ作・監督の方が本を書かれ、音楽も同じボブ・テルソンさんが作られています。ミュージカル化するにあたって、映像で表現していた部分を音楽で表現し、時代と共に変化している“多様な人たちのあり方”など、ミュージカルならではの部分も大切に作っていければなと思っております。

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ジャスミン・ムンシュテットナー役/花總まりさん
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ブレンダ役/森公美子さん

花總さん演じるジャスミンの、どんな部分が周りの人を引き付けていると思いますか。

花總まり(以下、花總) まだジャスミンの魅力というか人物像を全然深堀りできていないんです。ただ、よく考えるとひとりで異国の地にいながらもどんどん自然と溶け込んでいってしまうジャスミンの魅力というのは、元々彼女が持っているものだと思います。
私だったら、荷物あけて荷物が夫のものと入れ違っていたらそのまま蓋閉めて帰ると思うんですよね。でもジャスミンはそのまま居続けて…これからそんな彼女の不思議な魅力を深堀りしていきたいと思っています。

公演ポスター、森さん演じるブレンダがジャスミンに向けてちょっと怪訝な表情を見せていますが、現時点で森さんはそんな表情をしているブレンダのことをどのような人物と捉えていますか。

森公美子(以下、森) 最初、ジャスミンが「ここに泊まりたい」と言うんです。こんな汚い宿に泊まりたいっていう人も珍しいし、ブレンダはそこからジャスミンを変な人だなと思うようになるわけですね。綺麗な格好をしてるのに…。それで埃だらけの部屋をご案内したら、ご主人のバッグと間違えてご自分のバッグを持ってきたのにも関わらず、それでも彼女はその髭剃り等を全部出したんですね。やっぱこいつ変な女だって思っちゃったところから、ものすごくジャスミンに違和感を感じて。何この人、本当は変態なんだ。本当は男じゃないかとか考えるようになって、もう信用できないような感じで、警察まで呼ぶんですよね…もう警察官も含め皆ジャスミンに夢中になってしまうんです。映画では太った女の人がジャスミンの役なんですが、花總さんが演じることによって、皆に愛されるジャスミンが誕生するわけですよ。だけどブレンダはずっと疑っていて。子どもたちがジャスミンに懐いていくのも許せなくて許せなくて。とにかくあの怪訝そうな顔は、それがすべて詰まった顔なんです。この表情が、徐々に変わっていくという話です。
あの顔は、私の心にはいない顔で、ビジュアル撮影前から花總さんとお話していて本当に良い方だなと。昨日も夜中までメールしてました(笑)

本作品の音楽の印象をお聞かせください。

小山 様々な執事の人たちが、それぞれのキャラクターや内面に抱えているものを見事に音楽に描き出している作品だと思います。特にジャスミンとブレンダの曲は何曲もありますが、ふたりのユーモアな部分も音楽で表されていたりするので、楽しい作品になると思います。

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映画でもマジックをするシーンがあると思いますが、おふたりはお稽古始めていらっしゃいますか。

花總 先日、1回だけ初めて、手品の先生とやりました。

やり方を教えてもらったんですが、もしかしたら客席にバレバレかもしれませんし、上手くいけば私の魔法が私の体中を回るような魔法ができるかもしれません。ただ、今体の大きさとスティックの大きさとがちょっと比例してないので、回り切れないんじゃないかなという…夜には練習してるよね。

花總 はい、やってます!

なんとなくスティックを置いているんですよ、リビングに。今慣れているところなんですが、見てるより全然難しくて。これが成功しましたら私と花總さんで、いろんな地方の演芸場を回ろうと、そういう計画もございます(笑)

花總 せっかくね、今回習得したので!(笑)

映画をご覧になった時の印象をお聞かせください。

花總 「バグダッド・カフェ」という映画は、今回お話をいただくまで知らなくて。ただ、「Calling You」という曲は知っていました。今回お話をいただいてから何の予備知識もなく映画を見ましたが、面白いところがちりばめられていて「これってコメディなのかな?」と思うところがたくさんあって。でもどんどん引き込まれていって、最後にはなんて心が温かくなるんだろうと思いました。映画の最後はSHOW UPのようなエンターテインメント性も入っていたので、なるほど、これは確かに上手くミュージカルにすることができるのかもしれないと思いました。
映画は1回しか見ていませんが、大好きな映画になりました。これから、いただいた台本と実際その中に入ってくる音楽で今回の舞台を作っていきたいです。

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私は、レーザーディスクを持っていたんです。なぜ持っていたのか、ちょっとよくは覚えてないんですが。この作品は1987年の話で、レーザーディスクはその頃に流行ったものでして。その87年の時代でやられる予定ですよね。

小山 ただ、ミュージカル版が2000年代に作られていて、普遍性みたいなものを作家が描こうとしたのか、その時代に若干置き換えてはいるという…

なるほど。映画でトラックがガソリンを入れていくシーンが何度かあるんですが、ガソリンの缶を2缶しか使わず、それで走れるのかなと不思議に思っていました。今の時代は燃料が少なくても走れるような車がたくさんありますが、この年代はそういうわけではないから…この時代をどう表現すればいいんだろうなあと少し悩んでおります。ジャスミンはもう本当にドイツから来たっていう格好をしていて、私は砂漠の真ん中にいるのになぜかカーディガンを着ているんですが、これは砂漠は夜が寒いんだということの象徴でして。そういった砂漠での荒んだ生活の中でブレンダはジャスミンに出会い、変わっていく姿が音楽の中で表現されていくと思いますが、これがファンキーな音楽だったりもするので、そんな部分も楽しんでいただければなと思います。

最後にひと言お願いします。

小山 作品の中で、ジャスミンとブレンダは“ふたつの太陽”と表現されています。おふたり自身がとてもパワフルでキラキラしているので、どのようにジャスミンとブレンダを立ち上げていかれるかを楽しみに観ていただければなと。他のキャストも個性的なメンバーが揃っているので、たくさんの方に観ていただきたいなと思います。

この作品のテーマは“愛”だと思うんですね。いろんな家族愛であったり、親友であることがどういうことなのか、愛を語るには非常にいい作品だと思います。ジャスミンとブレンダが、お互い求めあっていたものをふたりの中に見つけ出すというのが心温まるというか。先程小山さんがおっしゃっていたように、物語の光になっていければいいなと思っております。ぜひ劇場へ足をお運びください。

花總 知る人ぞ知る映画「バグダッド・カフェ」のミュージカル版が日本初演といってもいいくらい、大々的にクリエで11月に上演されますので、ぜひ皆さまに観に来ていただきたいです。日本の方だけでなく、いろんな国の方にも観ていただけるくらいのつもりで頑張っていきたいと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。

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ぜひこの機会にご観劇ください!

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